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「ミサと付き合ってあげて。」
「何でお前にそんな事言われなきゃいけねーんだよ!」
「ミサは本当は優しくていい子だよ!こんなに一途に健二の事想ってんだよ。」
しばらく無言が続いて健二が話出した…。
「俺いらない、受け取らない。」
「何で?…彼女いるの?」
「いや、俺にだって好きな奴くらいおるから。」
「そっか…どうしても無理なんだね…。」
それから由衣はミサのチョコを家に持って帰って悩んだ。
何て話そうかと迷った…。
結局チョコは貰ってくれたけど今は誰とも付き合う気がないんだってと嘘のメールを送った。
その日以来、健二ともほとんど話さなくなり部活も一緒に帰る事はなくなった。
卒業式の日、ミサは最後の勇気を出して健二に写真を撮ってもらっていた。
高校生活が健二一途だったせいか、短大に入ってからは男関係が派手になってしまったミサ。
初体験は中3の時に同級生としたらしいが、短大の2年間だけで8人と付き合っている。
二股三股は当たり前で、どの人とも長続きしなかった。
その健二と再会し、今こうやって合コンをやっている。なんだか不思議な感覚でもあった。
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