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料理の上手い女
由衣は彼もいないので平凡な毎日を送っていた。
厳格な父とキャリアウーマンの母の間に生まれ、今も同居している。
3つ上の兄がいたが、由衣が高2の時に交通事故で亡くなった…。
確かあの時は、葬式の何日か後学校に行ったら友達から大丈夫?大丈夫?ってウルサイくらい言われたな…。
そんな由衣の手を引っ張って屋上に連れ出してくれたのは健二だった。
健二は泣いてる由衣の横に黙ってずっとついててくれた…。
健二と再会して以来、由衣はよく高校時代を思い出していた。
そんなある日、料理学校の由衣の担当の先生がテレビのレギュラー番組に出る事が決定した。
由衣はマネージャーの仕事も増え、急に忙しい毎日に追われる生活に一変した。
テレビ局の仕事用のアシスタントとして他にも5人集められた。
男の人もその中に二人いた。
そして顔合わせで飲み会をテレビ局の人達が主催する事となった。
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