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「今日はどこに連れまわすつもり?」
「実はさ、一緒に見て確かめてもらいたくてさ…。」
「確かめるって??」
「健二…。」
「健二!?健二って、あの健二?」
「うん。すごく似てるんだけど一人じゃ話しかけられなくて…。」
健二は高校の時のクラスメイト。
ミサが3年間好きで2回告白したが振られた相手だ。
ミサに案内されコーヒーショップに入った。
「ほら、あの人!」
ミサが帽子で顔を隠しながらカウンターの方を指さした。
そこには背の高いイケメンが立っていた。ショップの制服も似合ってて日焼けした顔がかっこよすぎる。
「由衣?由衣だろ?」
「へ?」
「俺だよ!健二、健二!」
やっぱり健二だったんだ…。
それにしても高校の時からだいぶ変わっている。
こんなかっこよくなってるなんて…。
この日にメルアドを交換して今度飲みに行く約束をした。
一番喜んでいたのはミサだった。
10月の始めの肌寒い日に健二と再会した。
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