料理の上手い女

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「健二は?」 「アイツは仕事が遅くなるから後で来るよ。」 「そうなんだぁ~、じゃ由衣達用意お願いね!」 ミサは料理せず、居間で竜也達と騒いでいる。 「由衣、私誠から告られてるんだぁ。まだ返事してないけど。」 恵が野菜を切りながら言った。 「そうなの!?どうするつもり?」 「うん、いい人とは思うけどねぇ。」 「そっか…。まだ会ったばっかりだもんね!」 「ん~…。」 そして健二がまだ来ないまま、乾杯して鍋会は始まった。 鶏肉と野菜がいっぱい入った鍋。 ポン酢に薬味を入れてシンプルに食べる。 皆に好評で、お酒も進んでいた。 「ゆっくり食べてよぉ~!健二の分残しとかなきゃいけないんだからね!」 気持ちよくなってきたミサが大きな声で話している。 「なんか鍋だけじゃ寂しい~。由衣、何か作ってきて~。」 「はいはい。なんか作ってくるね。」 「お!さっすが料理人!由衣ちゃんかっこいーな。」 お調子者の竜也におだてられ由衣はキッチンへと向かった。
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