料理の上手い女

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冷蔵庫を開けてみたが、ツマミになるような材料がない…。 だし巻き卵とサラダでいっか…と由衣は思い、手際よく作っていった。 お皿に盛り、よし!と思ったら誰かの手が卵をつまんだ。 健二!! 「美味いじゃん。」 「あ…それはどうも…。」 由衣は驚いたのもあるけど何故かドキドキした。 「おぅ健二!お疲れ!」 「おぅ、もうお前ら出来上がってるのか?」 「ううん、まだ酔ってないよ。健二来るの待ってたし!」 ミサが嬉しそうに話している。 そして6人揃っての鍋会がスタートした。 竜也がふざけて皆を笑わして、すごく盛り上がった。 「ねぇねぇ、健二達は高校も一緒だったんだろ?三角関係とかなかったわけ?」 「そんなんじゃねーよ、高校ん時はそんな喋んなかったし…。」 「そ…そだよ。こうやって再会出来たのも偶然だしね。」 ミサは二回も振られた相手とはさすがに言えないから黙っていた。 健二が来て、すぐミサがワインを開けたから皆チーズなどを食べて、結局由衣の作ったツマミはほとんど食べてなかった。 頼んだ本人のミサは、一口も食べずにペチャクチャと喋ってばかり。 ただ健二は、由衣の作ったツマミばかり食べていた。
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