802人が本棚に入れています
本棚に追加
健二の友達は専門学校時代に出会った人らしい。
誠は美容師、竜也は自称フリーター。
そして健二はあのコーヒーショップのチーフとして働いているとの事だった。
「ねぇ、料理学校のアシスタントって何やるの?」
「先生に付いて調理補助とか、スケジュール管理とかだよね?由衣。」
「あ?うん、そんなもんかな。」
「じゃあ恵ちゃん料理得意って事かぁ~、今度俺に作ってよ!」
竜也は恵狙いのようだ。
「俺も俺も!」
誠も負けじと声をあげた。やっぱり恵はモテる…。
ミサは口数が少なく、お酒ばかり飲んでいる。
「ミサ大丈夫か?飲みすぎじゃね?お前もっとウルサイ奴じゃなかったっけ?」
健二がそうミサに話しかけても、ミサはそんな事ないよと言って首を振るだけだ。
二次会のカラオケに行くまでの間ミサは泣きそうな声で由衣に言った。
「私、やっぱりヤバいよ…。健二の事好きになりそう…。昔好きだった時の気持ち思い出すし…どうしよう…。」
最初のコメントを投稿しよう!