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高1の頃、ミサは一回自分で健二に告白をしている。
入学してまだ間もない頃だ。
「ミサ本当に告るの?」
「うん。だって早い者勝ちでしょ!一目惚れなんだぁ。当たって砕けろよ!」
そして砕けてミサが帰ってきた。
ひどく落ち込んではいたが次の日には元気なミサに戻っていた。
どうせ、またすぐ他に見つけて彼氏作るんだろうと由衣は思っていた。
でもミサは告られても彼氏は作らなかった。
そんな高3のバレンタインの日、由衣はミサから相談を受けた…。
「由衣、お願いがあるんだけど…。」
「なぁに?ミサ。」
「これ健二に渡して欲しいんだけど…。」
綺麗にラッピングされてあるチョコの箱を取り出しミサが話を続けた。
「私、まだ健二の事好きなんだ。この2年間も健二しか見てないんだぁ。…一目惚れってコワイよね、振られてるのに忘れられないんだもん。」
「ミサ、そんなに好きなら自分で渡さなきゃ意味ないよ!」
「分かってるけど怖い…。また振られるのが怖い…。」
「ミサ………。」
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