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「由衣は部活一緒だし、よく話してるでしょ?だからお願い!なんとかうまく渡してくれないかな?」
ミサから真面目にお願いをされ由衣は仕方なく引き受けた。ミサは結果を家で祈りながら待ってると言う…。
その日の部活が終わり由衣は健二と一緒に帰る約束をした。
「お前から誘うなんて珍しいじゃん。」
「ちょっと話あるから…。」
「は?もしかして俺の事好きとか?」
「バカ、違うよ!ぁ、でもそうだ。好きなんだよ。」
「は?お前何言ってんの?」
「とにかくここ座って。話を聞いて。」
公園のベンチに座り由衣はカバンからミサの手作りチョコを取り出した。
「マジで?」
「私のはこっち。」
そう言ってカバンからもう一つ小さなチョコを取り出して健二に渡した。
「どーゆうこと?」
「あのね、このチョコはミサからの物なの。ミサは一回振られたから怖くて自分で渡せないの。そのミサの気持ち分かる?」
「それで何でお前なんだよ。何でこんな事引き受けるんだよ!」
「だってミサは私の親友なの!ミサずっと健二の事だけ見てたんだよ!」
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