はじめ 退屈な日々

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帰る途中、駅の近くのコンビニで軽い食べ物を買い自転車にまたが――ん? 淡い茶色をした猫が僕の前に仁王立ちしていた。見ると体は痩せこけ、姿から察するにかなりの御老体だろう。 可愛いとはお世辞にも言えないが、可哀想な気がする。 「おいで」 意外にもすんなりついて来る。前に飼われていたのだろうか。 体を僕になすりつけてくる人なつっこい様子は少し可愛い。
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