第壱部

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第壱部

二人の美人が、次々と、惨殺される事件が 有り、J田一耕助は、その調査を依頼され、 瀬戸内海に有る、人口3名の絶海の孤島へ、 出かけた事件が、思いのほか、早く片づい たので、ここまで来た、ついでにと、足をのばして、岡山の磯之川警部を、訪れた。 数々の事件の、思い出や、近況等を、話し したあと、警部が「せっかく、名探偵に来ていただいたのに、このところ、小さな、田舎の事件ばかりで、残念ですナー」 警部が、いかにも残念そうに言った時、卓上電話が、チリチリと鳴った。 「ハイハイ、ナニナニ、エー、人形がこわされたアー」  フムフムと、電話を聞いていた警部が、「J田一さん、まさに、小さな田舎の事件で  すよ、ここから20分くらい、北に行った所で、山が迫った所に、亀野山北家と言う、岡山県きっての、旧家が有ります、大きな、西洋館があり、その周井が、広い牧場になっていて、北家牧場と、よばれています、当主の亀野山大太郎さんは、参議院議員でありまして、一家は、東京に住んでおられますが、長女の玉世さんが、こちらの牧場の方に、お住まいでございます、現在幸いな事に、、当署では、事件が、なにも有りませんので、私が、ちょっと、顔を出したいと思いますが、J田一さんも、ごいっしょにどうですか」 ニコニコとして、警部の話を、きいていた、「J田一耕之助は、「二、三、日どこかで、静養したいと、思っているくらいですから、いいですよ、御一緒 いたしましょう」と言う訳で、磯之川警部、J田一耕助、車の運転をする、警部の部下の刑事の三人が、北家牧場へ、サッソーと、駆けつけたのであった。
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