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「えっ、と……こんにちは」
声を掛けてみたものの何を言えば良いか分からず、取り敢えず挨拶してみる。
すると、目の前の美少女は怪訝そうに潜めていた眉を下げ、ふわりと柔らかく笑った。
かっわいー! きらきらしてる!
可愛い子は笑うと三割増し可愛いのだと実感し、その天使の様な微笑に思わず惚けていると、彼女は笑顔のまま薄い唇を開いた。
「こんにちは」
…………ん?
彼女が出した声は少し掠れていて、それでいてそこまで低い訳じゃないけど女の子にしてはちょっと………
いや、端的に言うと。
ボーイソプラノ、ってやつである。
「…………男の子!?」
あたしは思考が追い付かずたっぷり沈黙した後、やっと出た答えに信じられない思いで悲鳴に似た叫び声を上げた。
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