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「おはよー都。何か……乱れてるねー?」
「おっ……ッハァ、よ……っ…」
徒歩30分の距離を全力ダッシュで10分に縮めて、何とか授業には間に合った。
……軽く三途の川を見た気がするけど。
肩で息をしながら藍と会話をしていると、授業開始のチャイムが鳴ったのでそのまま席につく。
一限目は、英語。
あたしの一番嫌いな教科。
何、英語って何なの、勉強する意味が分かんない。
あたしは日本人だっつーの一生日本から出ねぇっつーのアイラブ祖国!!!
が、あたしの口癖だったりする。
という訳で、あたしは授業内容を理解する事を放棄。
シャーペンを握り締めたまま、ぼうっと窓の外を眺める。
因みに、あたしは昨日の席替えで、窓際の一番後ろという最高のポジションをゲットしたのだ。ヒャッホゥ!
あー、ぼーっとしてたら段々眠くなってきたかも……
頬杖をつきながらうとうとしていると――
「田沢さん、授業聞かなきゃだめっスよ!」
隣のジャガイモに邪魔された。
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