『化猫』~猫目線~

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ある日、お母さんは帰ってこなかった。 お母さんは僕のために毎日食べるものを探しに行ってくれていた。 お母さんがいなくて寂しいのとお腹が空いていたのとで、僕はお母さんを呼ぶために鳴いた。 「ミー。ミー。」 その時だった。 僕とは違う白くて長いものが、何かを探しているかのように下から伸びてくるのが見えた。 お腹がとても空いていた僕は、食べられるものなのかなと思ってそれを舐めてみた。 するとその白くて長いものに体を掴まれた僕は、下の方に連れていかれた。 何が起きているのかわからないから、僕はじっとしていた。  
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