『化猫』~猫目線~

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下に着いた僕は暖かい何かに包まれていた。 なんだろうと思って見ようとしたら、白くて長いものが僕の頭をなでていた。 「ねこ、ねこ…。」 白くて大きなものが見えて、それは僕に向かって言っているように見えた。 白くて大きなものはずっと「ねこ」と言ってたから、僕が「ねこ」なのだと思った。 ふと白くて大きなものが、食べるものと水を僕の前に置いた。 「ねこ、ねこ…。お食べ…。」 僕は夢中でそれを食べた。 食べてる間、白くて大きなものがずっと僕の頭をなでていた。 頭をなでられていると、お母さんに頭を舐められていたことを思い出して、僕は不思議と嬉しい気持ちになった。  
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