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玲汰が帰ってしまって
嫌な予感がした…
戒「…麗!!!」
防音室の入り口に麗がもたれ掛かって泣いていた
二人の事を聞こうとしたけど…
麗「葵ちゃんの名前…俺の前で出さないで…!!!」
走って行ってしまった
戒「麗……」
だいたい予想は付いてる
流鬼と…玲汰かなって
((ガチャ))
戒「……………っ…」
言葉が出なかった
涙か…鼻水が解らないくらい
流鬼の顔はぐちゃぐちゃで
服はバラバラ
切れてるのもある
側では葵サンが下唇を血が出るほど噛み締めてる…
その光景に動けなかった
葵「…戒君」
葵サンの言葉で我に還り
慎重に流鬼に服を着せた
気付けば3時間は経ってた
戒「今日はもう練習なんてもん出来ないよ;流鬼を家に…」
葵「…流鬼を頼んでもええ?」
戒「え…?」
葵「麗を…麗を探さなあかん」
気付けば麗の荷物は無かった
葵「電話も出ぇへんねん…」
戒「うん…行っといで^^」
葵「また明日っ……」
戒「うん…また…」
――明日なんてあるのかな…
俺はもうだめだと思った
このままバラバラになると…
その予想の…
外れる確率は少ないと思う――
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