迷う道の途中

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慌てたような顔して…後ろからティッシュ探していた お兄さん(ごめんね泣かせちゃったね) 私(ううん…違うよ大丈夫…) お兄さん私が泣いた理由はね…兄の事を思いだしちゃったからだよ。 お兄さん(お嬢ちゃんが今胸にあるモヤモヤ家族に言ってみたらいいんじゃないか?) 私(また………殴られたくない) 私は言ってしまった… お兄さん…の横顔を見ると…涙が光っていた 私(どうして…泣いているの?) お兄さん(泣いて無いよ…ただの汗だよ) お兄さん…こんな私の話で泣いてくれてありがとう… 私はすべて話した 今日も兄に殴られて…もぅ我慢出来なくなって…家を飛び出した事…お母さんを置いてきた事を凄く後悔している事 お兄さん(お嬢ちゃんはどうしたいんだい?) 私(私は……お母さんの事守りたい ) お兄さんはニコッと笑った お兄さん(よし帰るか!) 私(また殴られるの怖いよ…) お兄さん(苦しみはずっとは続かないよ大丈夫だよお嬢ちゃんなら) 私は笑顔で言った (うん帰るよ家に) お兄さん(よし…帰ろう) 車の中で流れる…浜崎あゆみの歌声 『君がいるなら どんな時も笑っているよ君がいるならどんな時も笑っているよ泣いているよ 生きているよ 君がいなきゃ何もなかった…』 お兄さん(今日…お嬢ちゃんに会えて良かった) 家の近くの公園に近付いている… ちょっと寂しい気持ちなって…泣きそうになった お兄さん(よしついたよ) 私(……) 車からおりる… お兄さん(元気でなもぅ家出何かするなよ!お兄さんみたいないい人はそんなにいないぞ ) 最後の最後まで 私を笑わせてくれたお兄さん… お兄さん(早く行けよ) 私は少しづつ歩いた… (バッタン) 車のドアが閉まる音がした 後ろ振り返ると 車が走る直前だった 私は走って車の窓の近くまで行った 私(お兄さんありがとうありがとう 私負けないよもぅ家出しないからね) お兄さんはずっと笑って見ていた 私(名前はね笑だよ笑うって字の笑だよ) お兄さんは窓から手を出して手を降ってくれた… 家に帰れば…お母さんが泣いて私のほっぺを叩いた 痛かったけど… 愛を感じた ありがとう…お兄さん それいらい私はお兄さんに会う事は無かった。でもきっと今の私がいるのはお兄さんのおかげだよ。
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