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俺は、悲しい夢を見るとなぜか暗闇に連れてかれる。その暗闇に、俺は、止まりつづけていた。けれどそれを、ひっぱりあげてくれる光があった。俺は、その光に手を伸ばす・・・・・・。
すると、俺は、目をうっすらと開けていく。目を開けて、上を見ると、銀色の髪と銀色の目、頭には銀色の耳がついた少女が覗きこんでいた。
『父上、うなされていたけれど、大丈夫?怖い夢?』
その少女は、首をかしげながら俺に問い掛けていた。
『あぁ、大丈夫だよ。紅龍。心配いしてくれてありがとう。』
俺は、布団から起き上がり紅龍の頭を撫でた。この少女は、紅龍。俺と真紅の間に生まれた女の子。容姿は、全て真紅に似ている。
『よかった。そうだ。今ね、綾瀬のおばちゃんにね、朝ご飯だから起きてっていわれた。』
と紅龍は言う。
『わかったよ。先にいっててくれるかい。紅龍。』
といい俺は、布団から出て、背伸びをする。
『うん、わかった。』
紅龍は、部屋から出て、走り出していった。
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