始まりを告げる声

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駅に降り立った私がまず感じた事。 暑い。 もう夏も終わりだというのに都会では考えられない暑さだ。 でも、その暑さが更に私を興奮させた。 「着いたんだ、とうとう着いたんだ古に」 駅から出て辺りを見渡すとやっぱり古だ。 夢じゃない。 本当に来たんだ。 私、真田瑞希は、大切なものを知る事が出来るこの古に。 私は大きく息を吸い込むと、叫んだ。 「ついたあー」 新しい生活は高鳴る鼓動と一緒に始まった。
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