始まりを告げる声

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両親も応援してくれた。 歌の教室にも通わせてくれたし、出来る限りの事をしてくれた。 そんな生活の中で私はいつしか『歌う』という動作を『義務』のように感じるようになってしまって。 歌わなければいけないから歌う。 上手くならないといけないから歌う。 そんなある日私は一つの疑問に遭遇した。 私は何のために歌っているのだろう……。 私はいつの間に、『歌う』ことを苦痛に感じるようになったのだろう。 考えれば考えるほど答えは出てこない。
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