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それから一年、私は必死にお金を貯めた。
すべては古に行くため、大輝君のように大切なものを見つけるため。
また歌えるように、変わるため。
両親に、胸を張って謝る自信を手に入れる為。
ようやく古の貸家を借りる事が出来たので私はあわただしく引っ越しの準備を済ませた。
もう荷物は向こうの家についているだろう。
後はいま私が乗っている電車が古につけば新しい日々が始まる。
ーー間もなく到着いたします。
アナウンスを聞いた私は席を立つと大切な仕事道具でもあるパソコンを持ち出口へとむかう。
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