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綱「ひばりさんも初詣でとか、行くんですね」
雲「なに、僕が新年のお願い事しちゃ悪いのかい」
綱「(お願い事って…)いや、そうじゃなくて…人いっぱいいるじゃないですか。嫌じゃないのかなって…」
雲「行事だもの。そればっかりは仕方がないんじゃないの。まぁ長居はしないけどね」
綱「ひばりさんが仕方が無いって…、今年は何か起こりそうですね…。地球大丈夫かな」
雲「どういう意味だい」
綱「ぁたた、冗談ですって。それにしても、やっぱりひばりさんは着物似合いますね」
雲「話を逸らすんじゃないよ。ところで綱吉は何で着物じゃないのさ。」
綱「えっと、去年の着ようと思ったんですけど…」
雲「着てくればよかったじゃない」
綱「それが、小さかったんですよ、かなり」
雲「へぇ、君も背とか伸びるの」
綱「ひどっ」
雲「一年前と何ら変わってないように見えるけどねぇ」
綱「一年前って…、知らないくせに」
雲「知ってるよ」
綱「え。…でも、だってオレたち知り合ってまだ半年も…」
雲「僕は君の入学当初から、ずっと知ってるよ」
綱「…、はじめから…?」
雲「うん」
綱「ぜんぶ、…ずっと?」
雲「うん、ずっと」
綱「体育祭も合唱祭もマラソン大会も…?」
雲「どれもてんでだめだったね」
綱「…~~、」
雲「なに、恥かしいの」
綱「……、当たり前じゃないですか、もぅ……、狡いですよ」
雲「可愛かったよ」
綱「……だからっ、~~、」
雲「ほら、着いたよ」
綱「…!ぅわ、人いっぱいですよ。…大丈夫ですか、」
雲「僕は綱吉が迷子にならないか心配だよ」
綱「な、なりませんよ!………たぶん、」
雲「手、繋いでいこうか」
綱「…でも、誰かに見られたり」
雲「これだけ人がいるんだもの。わかりゃしないよ。ほら、行くよ」
(たまにはこんな人込みも、悪くはない)
FIN.
謹賀新年 2009
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