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「楓花?楓花?」
楓花が手術室を出ると一哉と美鈴が待っていた。
「一哉…」
「頑張ったな」
「うん…」
「かわいい女の子だ」
「お願い眠らせて…」
楓花はまた目を閉じた。
「あらあらこの子ったら…」
美鈴は呆れ顔で一哉を見た。
「仕方ありませんよ。長丁場でしたから…」
「一哉さん一度家に帰ったら?私がついてるわよ」
「いえ。目を覚ましたときに側にいたいんで…」
「この分じゃ当分起きないと思うわよ」
「………そうですか。じゃあシャワー浴びて着替えたらすぐお義母さんと交代しますから」
一哉は楓花を美鈴に託し急いで家に帰った。
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