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「社長。せっかくですから今夜は私が笑花を見てますよ。お二人でお食事に出掛けたらいかがですか?」
「楓花どうする?」
「笑花が起きちゃうよ」
「大丈夫ですよ。ミルクもあるし、私に任せて!久しぶりにお洒落してください」
原田は乗り気じゃない楓花の背中を押し無理矢理着替えるようにと部屋に入れた。
リビングの戻った原田は一哉に言った。
「楓花さん疲れてますね」
「そうだな…」
「育児にノイローゼがあるのは知ってますか?」
「聞いたことはあるが…楓花が?」
「社長。今日は久しぶりに二人きりで笑花を忘れて楽しんでください」
「悪いな…」
「いえいえ笑花と二人きりになれて私は嬉しいですよ」
原田は二人を送り出した。
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