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「お前の不安が笑花に伝わってるんじゃないか?」
「………」
「子供は一人一人違う。それが個性だ。お前は本に頼りすぎる。本の通りにいかないとパニックになってしまうだろ?」
「だって…」
「俺を頼れよ」
「………」
「笑花は楓花だけの子じゃない。俺と楓花の二人の子だろ?」
楓花の目から涙が溢れ出した。
「ごめんなさい」
楓花は妊娠してから『私が子供を守る』と一哉から離れた。結局は一哉の元に戻ったのだがその気持ちは変わらずだんだん強くなっていた。
一哉に頼ることを忘れ全て自分がしなければと思い込み気持ちが空回りしていた。
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