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「あと10分しかねぇだろ
あの調子じゃあ、お前あと、1時間は悩んだろ」
「そんなことないもん
しかも、始まるまであと11分だし」
あ。今の会話で、後10分になっちゃったよ。
「はいはい、わかったから
早く食おうぜ」
「うん」
啓ちゃんとの会話はいつもこんな感じで、友達には
あんたたちの喧嘩は幼稚園児並
って言われる。
キッカケをつくるのも、最後折れるのも啓ちゃんなんだけどね。
つまり、私は悪くないの!
全く、啓ちゃんは子どもなんだから。
「つーかさ、梓」
「なにー?」
A定食は結局、ご飯ひと粒残さずきれいに食べて(すっごいおいしかった!)教室に向かう途中。
珍しく、ザ・幼稚園児啓太が話しかけてきた。
「この章のタイトル知ってっか?」
「は?」
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