終わりについて

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  やぁ、みんな。 オレを誰だか知ってるかなー? (……) いや、知らねぇよな。うん。 オレは地加 時也〔ちか ときや〕。年齢不詳、ついでに無季なのはワザとだ。漢字が地に加えるなのもワザとさ! とりあえず終わりについてちゃっちゃと論じることにする。 つっても世論まんまだが。 終わりは儚く悲しいイメージが付いてまわる。逆に始まりのイメージもあるが、それでも哀しいイメージは拭い去れない。 それに季節が付くと尚更だ。 春の終わり、煩い季節へ。 そして春イコール恋のイメージ故に恋の終わり。 秋の終わり、悲しい季節へ。 心地よかった頃から一転して起きる自然たちの終わり。 冬の終わり、生命の終点。 これには良いイメージも少なからず有るが冬が強過ぎる。 そして、夏の終わり。 刹那の恋の終わりのイメージ、けれど再び心地よい季節へ。 これを最大限ひいきして明るく仕上げてみようじゃないのっていうのがこの小説のコンセプトなのさ。 (……長いし。つーか此処で紹介すんなよ) ツッコミ役の漆〔うるし〕の声はシカトしようか。 さぁ、始まるよー。  
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