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純金のような光を放つ満月が真っ暗な闇の中を徐々に上がって行くのを見上げながら、そんなことを考える。 とは言えたかが夏。そして憎らしい季節の終わり。 オレの仕事が楽になるワケじゃないから考えるだけ無駄だ。 オレは叫んだ。 「チクショウ!なんでレベル上がってんだよ、夏ジジィ!!」 夏にではなく、それが擬人化したモノに対して。 ――誰かがヤツを倒さなければ夏は永遠に終わらない。
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