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「…………」
やっぱり沈黙……。
お願いだからなんか喋ってくれっ!
おーーい!
「……入学式、始まってるよ?」
私は、さらに気まずくなった中、小さい声で言った。
どうせ、喋ってくれないんだろうけど。
「……知ってる」
すると、少年は口をきいてくれた。
透き通るような優しい声……。
私は、少年が少し話してくれただけで嬉しくなった。
でも、少年はそんな私を見向きもせず、すぐに行ってしまった。
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