えんじぇるだすと

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
今年も、白い季節がやってきた。 「はぁーっ」てする息が真っ白くなって、頬が真っ赤になるくらい冷たい。 モコモコのマフラーを口元まで巻いて、耳当てとフードをかぶって、手袋はめていつもの帰り道を歩く。 ザックザックと歩を進めるたびに音を奏でる。 空を見上げると、まるで天使の羽が舞い散ってるかのように雪が降り続いている。 光にあたると、ホントに綺麗。 ピカピカな宝石みたいな。 天使の贈り物、そう思ってるのは自分だけなのカモ。 でもそれでもちょっぴり幸せな気分になれるそんな不思議な魔法。 だって気付いたら笑顔になってるから。 道沿いには沢山もの雪だるまがあって、どれも可愛く作ってあるからつい見とれちゃって、ずっとそこにいたりもする。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!