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初恋もどき
私の初恋は、お兄ちゃん。
辰哉。
むかしむかしのお話し。私はまだ3歳。弟もまだ生まれてなく、2人だけの兄妹。
ひたすら後をくっ付いて行く日々。良いことも悪いことも取り敢えず真似をする。
そんなお兄ちゃんが大好きだった。お兄ちゃんも、妹の私をかなり可愛がっていて、その頃は『ひでみちゃん』と呼ばれていたしね。
母から聞いた話、お兄ちゃんと結婚すると泣きわめいてたらしい。
弟・直弥が生まれ、兄妹は大変可愛がる。って言っても、2人して悪巧み、どうやって直弥よりこっちに気を惹き付けれるかって作戦。
毎回失敗だったけど。
お兄ちゃんにおんぶされるのが大好きだった。一緒にお風呂に入ったり、遊んだり、怒られたり…。
3人兄弟で、よく遊びに来る従兄弟も男の子。5人で遊んでも、女の子は私1人。そのせいか、性格はざっくらばんに成長(笑)負けず嫌いで男の子にも負けない強さ。
小学生のある時、事件は起こった。
兄と2人で雪かきをしていた時の事。原因は忘れたが、些細な事で大喧嘩。そして私はブチ切れた…。
昔から、切れたらセーブが訊かない性格。手に持っていた鉄スコップでお兄ちゃんの顔面を殴ったのだ!!前歯は折れ大量の出血。
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