竜。

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私達って何なんだろう…。 ご飯を食べに行っても出してもらって… どっかに遊びに行っても出してもらって… 買い物に行ったらちょこちょこ買ってくれて… 何故? 私に色々と良くしてくれるの? もしも自分が可愛かったり綺麗だったら、 「竜は私の事が好きなのね」 で済む話。 だけど、私は…… 可愛くもなく綺麗でもない。 だからそんな事は思ったことがない。 竜の姉であり、私の飲み友達のゆぅーかちゃんから言われた…… 『竜がね、毎日毎日ひでみの話をするの。よっぽど気に入ってるみたい。』 どうなんでしょう……… 自惚れていいのでしょうか? 姉にまで言われましたが……。 次の日。 日曜日。 朝から竜が迎えに来てくれて街にぶらぶら遊びに行った。 服を見たりピアス買ったり…。 どぅして街の中の時間は、早く経過するんだろう……。 10時頃家を出たのに、気付いたら夕方の4時…。 もっと竜と遊んでいたいな… もっと竜と話していたいな… もっと竜と一緒に居たいな… もっと… もっと…… もっと………!! そろそろ帰る時間…。 まだまだ一緒に居たいのに…。 私、竜の事が好きなわけではない。 でも…… 事件は起こった。
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