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卓也さん(ゆぅかちゃんの旦那さん)の車に乗り、先ずは竜の家へと向かった。
『どぅしたんだろうねぇ』
タバコに火を点ける手が振るえている感じ…。
言葉には出さなかったが、私も卓也さんも、
【もしかしたら……】
と、最悪の事態を考えていた。
竜の家に着いた。
電気は消えている。
鍵を開けて家に入る。
やっぱり誰もいない……。
竜の家を出て、卓也さんの家へ向かった。
いつもは安全運転の卓也さん。
この日は運転が荒く、速度も速い。
焦りと心配が運転に出ている。
卓也さんの家に着いたが、やっぱり誰も居ない……。
嫌な胸騒ぎ。
動いたところで、連絡が取れるわけでもないので、仕方なく卓也さんの家で待つことにした。
時間の経過が、物凄く遅く感じる……
時計を見ても、5分も進んでいない。
卓也さんも、黙ったままだ。
どれくらい時間が経ったのだろう……。
テレビも点けず、時計の音だけが部屋中に響き渡る。
自宅の電話が鳴り響いた。
卓也さんはすかさず受話器を取る。
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