竜。

13/29
前へ
/115ページ
次へ
病院に着いた……。 警官が居た。 卓也さんも混乱してる、私も立っているのがやっと。 『ひでみは、座って待ってて……』 私を椅子に座らせ、卓也さん1人で受付に行った。 座った位置からだと見にくい。 ナースに案内されて、警官の方へと向かって行く。 話を聞きたいけど……。 怖くて聞けない………。 足も手も震えが止まらない。    どうか二人が無事で    ありますように…… 掌が汗ばんでる。 ナースが私を呼びに来た。 この先の記憶は、曖昧所か、全く覚えていない……。 どうやって卓也さんの家に帰ったのだろう……。 次の日。 私は学校を休んだ。 卓也さんが起こしてくれた。 目が真っ赤だ。 私も、泣きすぎて腫れている。 2人とも食欲なんてなかった。 コーヒーだけ飲んで、化粧もしないまま再び病院へと向かった。 頭が痛い。 お腹が痛い。 胃が痛い。 何もかも調子悪い……。 病院……………… 行きたくないなぁ………… 現実を受け入れたくなかった……………… ……………………。
/115ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加