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「うーん狐々は大丈夫かな?」
行人はそう呟くとその場を後にした。二人の少女は木の根元に寝かされている。銃弾の嵐を避けていた行人は隙をついて魅輝達を気絶させ木の根元に寝かせていた。
闇緑の森・東
「強いね」
雲雀は笑いながら紅羽に言った。雲雀の服はボロボロになり、体には無数の傷がついていた。
「アナタが弱いんじゃない?」
「キツい事言うね」
雲雀は苦笑いするとナイフを握り直し紅羽と向かいあった。
「まだやるの?もう厭きちゃった。もう少し強いと思ったのに死んでいいよ雲雀」
紅羽はそう云うと大鎌の先を地面に刺し、振り上げる形で鎌を振ると真空刃を作り出し雲雀に向かっていく。
「バイバイ雲雀」
紅羽は手を振りながらそう言った。
轟音と共に砂煙が舞い上がる。
「さて次は・・・・・」
紅羽が立ち去ろうとすると砂煙から人影が出てくる。
「!?雲雀・・・・」
「・・・・・」
雲雀の手には柄から切っ先まで純白の刀を携えていた。
「何で生きてるのよ!?それにあんなにボロボロだったのに何で傷一つ無いのよ!?」
紅羽は取り乱し、混乱しながら怒鳴り散らした。
「はは俺もまだ死ぬわけにはいかないからね」
そう云うと純白の刀を構える。
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