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雲雀の構えた白い刀が次第にすべてを照らすような白い弓に変わっていく。そして雲雀は弓を引く。
「聖徠」
放たれた矢は光を飫肥ながら紅羽に向かっていく。そして矢は紅羽の心臓に刺さった。紅羽は不思議な感覚を感じた確かに矢は刺さったのに痛みを感じない。それどころか、かすり傷程度だがその傷がみるみる塞がっていく。
「何をしたの?」
「ん~企業秘密」
雲雀は笑いながらそう答えた。すると森の奥からひとりの少女が出て来た。目は血のように赤く、髪も見とれるような鮮やかな紅の少女が居た。
「やっと見つけた」
「ん?ああ妙翆かでそれは?」
妙翆が引っ張っ来た物を見ながら雲雀が聞く。
「それの仲間じゃないの?」
紅羽を見ながら引っ張っ来た炎葵を地面に降ろす。
「殺してないだろうな?」
雲雀が恐る恐る聞くと妙翆は
「殺してない。と言うわけで後は頼むね」
そう言うと妙翆の赤い眸と紅髪は元の黒に戻る。そしてそのまま眠るように雲雀の腕に倒れた。
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