第惨升 殺戮

2/6
前へ
/68ページ
次へ
━━数日後━━   「ハァハァハァ」 息を切らしながら夜の街を逃げ惑う人影があった。何かに脅えるように無我夢中で走っていた。 「た、助けてくれ誰か!!」 人影は助けを求めるが誰一人としてその声に気づく者はいない。そして月が人影を照らす。そこにはまだ17~8ぐらいの若者の姿があった若者の服には赤い液体がついていた。そして若者はある事に気付く……誰も居ないただ闇が広まっている路上に景色は変わっていた。逃げ惑う事しか考えてなかったのだろう若者は苦悶した。そして来た道を帰ろうと振り返った瞬間、若者は凍り付いた。若者の先には不気味に浮かぶ二つの蒼い光があった。 「う、うわぁぁぁぁぁぁ」 叫びながら若者が逃げ出す。しかしそれは叶わなかった若者の前に人影が立ちはだかっていた。不気味に浮かぶ二つの蒼い光に睨まれながら、若者は断末をあげる事なくその首と体を切断された。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加