第壱升 秩鋤

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9月18日 真夏の暑い日が続いてた。 「はぁ・・・・・こんな暑いと授業なんてやる気出るわけない」 「そうだね」 二人の男女が居る。男の方は眸が翠色の眸をしている。女の方は髪が腰ぐらいまで長く、見ていると飲み込まれそうなぐらいな漆黒の眸。 「はぁ・・・・・」 男はため息を尽きながら登校している。 「ため息ばっかりだね」 対して女の方は微笑みながら登校している。 「こう暑いと溜め息も出るよ」 「そうだね」 二人は楽しそうに笑っている 「じゃあまた後で」 「うん」 学校に着くと二人は挨拶をして男の方は2-Bと書かれた教室へ女の方は2-Cと書かれた教室へ入っていった。 ~放課後・2-B~ 「やっと終わった」 「ダルそうだな」 「ん?何だ行人か」 「何だとはヒドいな」 コイツは赤薔薇行人(あかばらいくと)まあ仕事仲間みたいなものかな。まあコイツは・・・・・ 「悪い悪いで何の用だ?」 「用が無くて話かけちゃ悪いか?雲雀」 「別に・・・・・」 まったく暇人だなコイツも 「何だその『暇人』って感じの眼は」 心が詠めるのかよ!? 「ほらよ」 行人の手から離れた物体を掴み取る 「サンキュ」 それを受け取るとフタを開けてジュースを飲み始める。
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