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深夜、月が真上に上る頃四人の影があった。
「此処?」
妙翆が訪ねる
「此処の筈だけどな」
雲雀が答える
「迷ったのか?」
行人が疑問視する
「ちょっと恐いね」
狐々がそう呟く
「迷っては無いはずだがな・・・・・ん?」
暗闇に少しだか影が見える。
「・・・・・囲まれた」
妙翆が呟く
「だな」
「狐々大丈夫?」
「大丈夫だよ」
四人の周りには無数の怪しく輝く目があった。
四人はそれぞれ武器を構える。
『グルルルルル』っと低い声が無数から聞こえてくる。
獣の叫び声が聞こえると同時に無数の影が四人に一斉に襲いかかる。
「はぁ」
「速いな」
「よっと」
「・・・・・」
四人は無数の影から避ける為に散らばっていく。
四人はそれぞれに散らばり敵も一人に10人以上の人数で囲んでいく。
闇緑の森・北
「ウザイ」
妙翆は刀を握り直すと敵を次々と切り裂いていく。
闇緑の森・東
「はぁ、はぐれたか・・・・・」
雲雀はナイフを回しながら逆手に構え敵と向き合う。
闇緑の森・西
「狐々大丈夫かな・・・・・」
行人の周りには獣のような人のような生物の死体が転がっている。
闇緑の森・南
「・・・・・黒月」
そう云いながら漆黒の刀を構え人獣に切りかかっていく。
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