第貳升 闇森

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~闇緑の森・北~ 「・・・・・」 周りには切り裂かれた人獣の死体が転がり妙翆自身にも返り血が付いている。 「誰?」 後ろを振り返るとそこには一人の男がいた。 「初めまして炎葵(えんき)と申します」 男は丁寧に頭を下げながら挨拶をする。そして男は微笑みながら炎を帯びた刀を構える。 「何か用?」 そういいながら妙翆も刀を構える。 「まあ貴女を殺せと云う命令でして女性が相手では殺る気はでないんですが」 男は苦笑いしながら妙翆に切りかかっていく。 ~闇緑の森・東~ 「あ~迷った・・・・・」 妙翆大丈夫だよな・・・・・あとあの二人は大丈夫だろうな行人がいるし。さて 「さっきから何だ?」 誰もいないはずの闇に話しかける。そして木の陰から女が出て来る。 「あら気付いてたの?」 「まあね、で何だ?」 「アナタを殺しに来たわ」 「だろうね・・・・・さっきから殺気が出てるしね」 女は大鎌を構える。 「一応自己紹介しないとね。私は紅羽(くれは)って言うの宜しくね☆」 「宜しく」 二人はそう挨拶すると同時に切りかかっていく。
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