友達

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あ~耳が痛い。 死ぬほどの説教を受けた俺に、さらに追い討ちをかけたのは反省文。今日中に原稿用紙2枚書け!という罰だった。 反省文なんてあんまりだ。 ちょっとした悪戯なのに。。。それに俺が言ったこと(合成音声)あながち間違いじゃないだろ? 不良だ!何だ言われるが俺はお茶目を貫く少年なはずなのに……… 「はぁ~。」 とため息をつき、自分の席に座ると、原稿用紙とにらめっこ。 何も反省することが思いつかん……… ダメだこりゃ。帰るかな? そんなことを考えていた時だった。 ガラガラガラ 教室の戸が開く音。 そこにいたのはあいつだった。 俺の人生を変えてくれた大切な人。 俺に生きる喜びや、人を愛するということを教えてくれた、とてもとても大切な人。 なあ?あの時偶然会わないままだったら俺はどうなってたのかな? 多分ずっと誰も愛せずに死んでったのかもしれない。
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