隠された力

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コンコン 誰かが[校長室]と書かれた扉を叩く。 「どうぞ」 中から優しそうな声がきこえた。 扉を叩いた男は中へ入っていった。 中にはイスに座り書類に目を通しているセント=クォルツ学校長がいた。 セント「やぁ、久し振りですねカール君。どうしました?」 どうやら男はカールのようだ。 カール「校長、ロイスについてちょっと」 セント「ロイス君がどうかしましたか?」穏やかな口調で聞く。 カール「はい。 ロイスが属性を調べたところ...変化がなかったんです」 セント「変化なし!?」 カール「はい。」 セント「...珍しいですね」 カール「こんなことありえるでしょうか?」 セント「私も聞いたことがありません。 しかし、不思議ですね。ロイス君は...」 カール「この事をロイスには何と?」 セント「前例が無いので何とも...」 カール「わかりました。何とかします」 セント「すいませんね。 ロイス君をよろしく頼みますよ。カール先生」 カール「わかりました。では...」 「はぁ」 校長室から出たカールはため息をついた。 ダルそうな顔で
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