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そのまま肩を掴まれ、抵抗する間もなく、強引に引き寄せられた。
「えっ……んんっ!?」
次の瞬間、俺の唇を柔らかな感触と甘い香りが襲った。
眩暈がする。これは夢なのか現実なのか。今にも気を失いそうだ。
「な、な、な……」
レイシャ先輩は顔を引きつらせたまま、俺たちを交互に見ていた。そりゃいきなりこんなことをしたら無理もない。
「お、おかえり……アリス」
なるべく平静を装ってみたが、思いっきり声が裏返っていた。頬も耳も熱い、多分紅潮しているに違いない。
「………………………ただいま」
うだるような暑さの初夏のその日。
爽やかな風と共に、最後のルームメイトが帰ってきた。
【”約束の日”まで残り180日】
LEVEL UP!
You can open the sixth door.
To be continued………………
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