一章…無気力

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「クダラナイ事考えてんなよっ」  自分に突っ込みながらベットに寄りかかる。  物を出しておくのが嫌いなせいか案外綺麗な私の部屋。  キャラに似合わずピンクが好きなので、暖色系の物ばかりだ。執着心がナイせいで、想い入れのある物は見当たらない。  仮面を外せる自分の空間。  飽き飽きした景色だがそれ以上に愛着もあった。 ーー失恋songが流れる。  煙草の煙りの行く先をぼんやりと眺めていた。  頭は空っぽ。  元々中身のない頭が一段と、  振ったら音がしそうな程。  音楽だけが頭を巡り、時々私と彼の数少ない思い出がFLASH BACKする。
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