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夏の終わりと共に別れを告げられた。
そのショックで大量に薬を飲んだ?
肌を焦がした?
過食嘔吐を繰り返した?
実際そこまでスキだった?
自問自答……
最近の頭の中はこのネタで持ちきり。
薬だって風邪薬。1瓶飲んでもなんともなかったよ?
焼きだっていつもでしょ?
過食? 嘔吐? 食い過ぎて吐いただけの事。
確かにスキ。その気持ちはあった……あったはず。
1年半片思いだった。
友達の元彼だったから友達のままでいるつもりだった。
でも、スキと言ってくれた彼の言葉に、初めて自分の気持ちに付き合ってやろうと思えた。
男性不信ぎみだった私がスキになれた人。
彼はどこまでも優しく、いつだって私を癒やしてくれた。
だけど私、何があっても側にいてあげれる子じゃなかったね?
独り……ソレを埋めるだけの存在。
私は彼の気持ちに全く気付かず何も伝えられないまま……
彼に気付かれた。
薄っぺらい私のスキ。
本音のない意味ない会話。
「俺達本当に付き合ってんの?」
何度か聞かれた。
短い恋人ごっこ……。
私にとっては“いつもの事”
悲しく響いていた歌はいつの間にかただのBGMになり……涙すら出ない。
(これ以上泣くと明日仕事行けなくなるな)
元から小さい目が余計小さくなってしまう。
「瞼の腫れた女に酒注がれても不味くなるし」
一言呟くと携帯を手にした。
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