《第一章》盗みだされた金貨

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「アバディーンの南にある暗闇の森だ。その奥に小屋がある」 ルイスが答えた。 「なぜそんなところに小屋があるんだ?誰も住んでいないのか?」 またメンバーの一人が問いかけた。 「昔は住んでいたらしい。アバディーンの兵士が兵士隊長と殴りあいの喧嘩をして、国王に追放されたらしい。その追放された兵士が住んでいた小屋だ」 ルイスが話終えたころ、アジトについた。 中に入ると、一人の男がソファーに腰掛けている。 「ルイス。お宝はあったか?」 男がルイスに話かけた。 「ジャック、これは高く売れるかもしれないぜ」 ルイスはそう言って金貨をさしだした。ジャックと呼ばれた男は、窃盗集団のリーダーだ。 「ほう、なかなかいいものを見つけてきたな」 ジャックは金貨を手にとり、金貨の表と裏をひっくりかえしては眺めた。 「よし!ご苦労!みんな、今日はゆっくり休んでくれ。見張りは俺がやっておく」 ジャックがそう言うと、メンバーはうなずき寝転がった。 「俺も休ませてもらう」 ルイスもそう言って寝転がった。
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