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みんなが寝静まってから数時間後、ジャックは一人で見張りをしていた。
すると、どこからともなく不気味な声が聞こえてきた。
”ウウゥ‥‥“
ジャックは素早く武器をとり構えた。
「だれだ!」
その声でルイスが目を覚ました。
「どうしたんだジャック」
ルイスがジャックに問いかけた。
「今、へんな声が聞こえたんだ!」
「声?」
ルイスはそう言われて耳をすましてみた。
”ウウゥ‥‥“
その声はルイスにも聞こえた。
「ほ、ほんとだ!だ、だれかいるのか!?」
ルイスもおきあがり、武器をかまえた。
二人はあたりを見回すが、人影はみえない。
「どこから聞こえてくるんだ?」
ジャックがそう言うと、二人は耳をすましてみた。
”ウウゥ‥‥“
その声は金貨から聞こえてくるものだった。
「き、金貨がしゃべった!?」
ルイスが腰をぬかした。
「そ、そんなバカな!」
ジャックがおそるおそる金貨に近づいた。
”オマエタチ‥‥“
今度は金貨が話しかけてきた。
「な、なんだこれは‥‥!!」
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