《第一章》盗みだされた金貨

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みんなが寝静まってから数時間後、ジャックは一人で見張りをしていた。 すると、どこからともなく不気味な声が聞こえてきた。 ”ウウゥ‥‥“ ジャックは素早く武器をとり構えた。 「だれだ!」 その声でルイスが目を覚ました。 「どうしたんだジャック」 ルイスがジャックに問いかけた。 「今、へんな声が聞こえたんだ!」 「声?」 ルイスはそう言われて耳をすましてみた。 ”ウウゥ‥‥“ その声はルイスにも聞こえた。 「ほ、ほんとだ!だ、だれかいるのか!?」 ルイスもおきあがり、武器をかまえた。 二人はあたりを見回すが、人影はみえない。 「どこから聞こえてくるんだ?」 ジャックがそう言うと、二人は耳をすましてみた。 ”ウウゥ‥‥“ その声は金貨から聞こえてくるものだった。 「き、金貨がしゃべった!?」 ルイスが腰をぬかした。 「そ、そんなバカな!」 ジャックがおそるおそる金貨に近づいた。 ”オマエタチ‥‥“ 今度は金貨が話しかけてきた。 「な、なんだこれは‥‥!!」
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