《第二章》討伐隊結成

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「でも、一人では無理だわ」 クレアが強い口調で言った。 「大丈夫。仲間は僕がさがすよ。クレアにはこれ以上辛い思いさせたくないし」 すると、隣の部屋から一人の女性が入ってきた。 「私がいきます!」 その女性の名はアイリ。クレアの妹だ。 「アイリ!あなたはだめよ!あなたは魔族のおそろしさをわかってないんだから!」 クレアがアイリに怒鳴りつけた。 「でも、回復魔法が使える仲間はいたほうがいいでしょ?」 アイリは冷静に言い返す。 「それはそうだけど‥‥」 クレアは言い返せなかった。 「わかった。連れて行くよ。アイリは僕が守るから。何を言ってもついてきそうだし‥‥」 シンがそう言ってアイリの顔をチラッとみた。 「そういうこと。よろしくね」 アイリがシンの顔をみて微笑んだ。 「はぁ‥‥。しかたないわね。シン、アイリのことをたのみます」 クレアはそう言ってシンに頭をさげた。シンは黙ってうなずく。 「あとは僕にまかせてよ。仲間を探しながらダーナにむかうから」 シンがそう言うと、アイリと一緒に城をでた。
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