《第二章》討伐隊結成

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ジャックが慌てて言った。 「聞いてないもなにも、聞かなかったでしょ?」 アイリが冷めた言葉でジャックに言った。 「そりゃぁ、そうだけど‥‥」 ジャックは言葉を失った。 「あなたたちから入れてくれって言ってきたんだから、黙ってついてきなさい」 アイリはジャックとルイスにそう言って歩きだした。 「ど、どうする?」 ルイスがジャックに小声で問いかけた。 「やばくなったら、にげちまえばいいさ」 ジャックは小声で答えた。 「君達はいつも二人で、なにをヒソヒソ話てるんだ?」 シンがいつの間にか二人の後ろに立っていた。二人は驚いて飛びあがった。 「な、なんでもねぇよ!は、早く行こうぜ!」 ジャックはそう言って走りだした。 「あいつら、なんかあやしいな‥‥」 シンは腕を組んで首をかしげた。 「なにかやらかしたら、私が止めてあげるわ」 アイリがシンの肩をかるくたたいた。 そして四人はケルブへと向かった。
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