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ジャックが慌てて言った。
「聞いてないもなにも、聞かなかったでしょ?」
アイリが冷めた言葉でジャックに言った。
「そりゃぁ、そうだけど‥‥」
ジャックは言葉を失った。
「あなたたちから入れてくれって言ってきたんだから、黙ってついてきなさい」
アイリはジャックとルイスにそう言って歩きだした。
「ど、どうする?」
ルイスがジャックに小声で問いかけた。
「やばくなったら、にげちまえばいいさ」
ジャックは小声で答えた。
「君達はいつも二人で、なにをヒソヒソ話てるんだ?」
シンがいつの間にか二人の後ろに立っていた。二人は驚いて飛びあがった。
「な、なんでもねぇよ!は、早く行こうぜ!」
ジャックはそう言って走りだした。
「あいつら、なんかあやしいな‥‥」
シンは腕を組んで首をかしげた。
「なにかやらかしたら、私が止めてあげるわ」
アイリがシンの肩をかるくたたいた。
そして四人はケルブへと向かった。
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