《第三章》魔族現る

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登山口からしばらく山を登ると、アイリが休憩しようと言ってきた。 「だから洞窟にしようって言ったじゃないか」 シンはそう言って溜め息をついた。 「しかたない。少しやすもうぜ」 ジャックがそう言って腰をおろした。 「しょうがないなぁ‥‥」 シンがそう言って腰をおろそうとしたとき、突然空から何かが降ってきた。 「な、なんだ!?」 シンは持っていた剣を鞘から抜いて構えた。 「ガルルルゥ!」 空から降ってきたのは、背中に翼がある人間の姿をした魔族だった。 「な、なんだこいつは!」 ルイスが驚いて後退りすると後ろからも何かの鳴き声が聞こえてきた。 「ウゥゥ!」 ルイスが恐る恐る後ろを振り向くと、そこには大きな熊がいた。 「うぎゃぁっ!く、熊だぁっ!」 ルイスは腰を抜かした。 「やばい!かこまれたわ!」 アイリがそう言って杖を構えた。 「でたな魔族め!」 シンはそう言って魔族に斬りかかったが、あっさりかわされる。 「あぶねぇ!」 ジャックが叫ぶが、それよりも早く魔族の攻撃がシンに当たった。
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