《第一章》盗みだされた金貨

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すると玉座の下に、光るものをみつけた。 「ん?なんだ?」 ルイスは玉座の下に手を入れ、光るものをつかみだした。 「お!お宝発見!これは高く売れるぞ!」 ルイスは大声で叫んだ。ルイスの見つけた光るものとは、一枚の金貨だった。 ”カツッ、カツッ、カツッ“ 誰かがこちらに向かってあるいてきている。ルイスの大声で目がさめたらしい。 「やばい!みつかったか!」 ルイスは足音が聞こえてくるほうの出口の反対側にある出口から逃げ出した。 ―城門までくると、窃盗集団のメンバーが待っていた。 「よし!今日はここまでだ。アジトに帰るぞ」 ルイスがそう言うとメンバーはうなずき、アバディーンからはなれた。 アジトに戻る道中、ルイスはメンバーにアジトの場所が変わったことを告げた。 「アジトの場所、よく変わるなぁ」 メンバーの一人が呟いた。 「いつも同じ場所にいると、兵士たちに捕まってしまうだろ?だから場所を定期的に変えるんだ」 ルイスがそう言うと、メンバーの一人が問いかけてきた。 「新しいアジトはどこだ?」
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